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参照元分析における(direct) / (none)とは?キャンペーンパラメーター編

作成者: 原 友香|2018/24/19

 

キャンペーンパラメーターの設定で、参照元分析をより正確に


 

Googleアナリティクスの参照元分析の際、

(direct) / (none)の割合が多いとお困りではありませんか?

Googleアナリティクスにおけるキャンペーンパラメータを設定し、

より正確な参照元を把握しましょう。

 

前回までの関連ブログをご覧になっていない方はそちらを先にご覧頂くと、より理解が深まります。

 

 

【前回までのブログ】Google Analyticsのデータを完全自動でレポートにまとめる方法

 

 ◆目次◆

  1. Googleアナリティクス参照元(direct) / (none)とは?
  2. (direct/none)が多すぎる時の対応法
  3. Googleアナリティクス・キャンペーンパラメーターとは
  4. 5つのパラメータの意味
  5. キャンペーンパラメーターを設定しよう

 

Googleアナリティクス参照元(direct) / (none)とは?

Googleアナリティクスで、(direct/none)を見たことがありますでしょうか?

詳しい説明にはいる前に、軽くおさらいをしましょう。

 

(direct/none)とは

 

(direct/none)とは、参照元のページが不明もしくは存在しない場合が該当します。

【参照元が存在しない例】

検索時にURLを直接ペースト入力した場合

メール記載のURLクリック

ブックマーク保存から開く

等々

参照元が不明な例

SNSがSSL化していて参照元が表示されない場合

 ※セキュリティ上参照元の情報が送信されない場合があり、それらが当てはまります。

 

(direct/none)があるか無いか、自分で確認することが出来ます。

Googleアナリティクスの、

「集客」>「すべてのトラフィック」>「参照元/メディア」を開いてみてください。

また、前回までのブログでレポートを作成した場合は、

下記のスプレッドシートで作成したグラフにも、【direct】が出てきています。

     

(direct/none)が多すぎる時の対応法

 

本来、セッション数としては、(direct/none)といった参照元が分からない場合は多くはないはずなのです。


検索からサイトのURLを直接入力したり、ブックマークを登録して何度もサイトを訪問する....

よく考えてみれば、そんな行動をするユーザは現実的に考えると「少数派」だということが分かります。

分析上、上記のグラフのように(direct/none)の割合が高くなっているのは、かなりの「ブラックボックス感」がありますね。

正確に参照元を把握する為、この(direct/none)の実態をきちんと把握する為にはどうしたら良いでしょうか?

その為には「キャンペーンパラメーター」を設定する必要があります。

 

   

Googleアナリティクス・キャンペーンパラメーターとは

メルマガ記載のアドレスやSNSの投稿記事に、下記のような長いURLを見たことある方もいるのではないでしょうか。

 「?utm_source」以降がキャンペーンパラメーターの部分になります。

下記のURLをFacebookにUPしておくことで、そこからクリックし閲覧した場合、Googleアナリティクスで(direct/none)と

表示されるのではなく「Facebook」経由で閲覧したことがわかるようになります。

 

【パラメーターの概要】

・Facebookにブログ記事のURLを投稿し、シェア

・ブログ記事では、MAツールについて解説

2018年6月(201806)に実施したブログ記事、セッションUPの為のキャンペーン

 

サンプルURL


https://www.mk-design.co.jp/blog/2018/06/marketing-salesforce-campaign-member-status-automatic-flow-processbuilder?utm_source=Facebook&utm_medium=SNS&utm_campaign=201806_session_up&utm_content=blog_MAtool

 

【サンプルURL内のキャンペーンパラメーターの構成要素】


source Facebook
medium SNS
content blog_MAtool
campaign 201806_session_up
utm_term

 

 

5つのパラメータの意味

URL に追加できるGoogleアナリティクスのキャンペーンパラメーターには、5つの種類があります。

No. 種類 概要 補足解説
① ※必須 utm_source 参照元 トラフィックを誘導した元。どこのサイトからアクセスが来たかなど Google,Yahoo,Facebook,LINE,Twitter...
② ※必須 utm_medium メディア メディア媒体の種類を指す SNS,email,cpc...
③ ※必須 utm_campaign キャンペーン キャンペーンの名前 201806_sessionup(日付_目的),spring_sale...
utm_term キーワード 有料検索向けのキーワードを特定することができる marketing+MA,running+shoes...
utm_content 広告のコンテンツ 類似したコンテンツなどが存在する場合、両者を区別するために使用 blog_MAtool,line_lp...

 

ただし、設定には下記注意が必要です。

■どのようなケースでも utm_sourceutm_mediumutm_campaign は必須

utm_term  utm_content は省略可

utm_ は、これらのパラメータ用の記載上、必須

こちらもご参考下さい。

【アナリティクスヘルプ‐カスタムキャンペーン】
 
https://support.google.com/analytics/answer/1033863#parameters

 

キャンペーンパラメーターを設定しよう

Google公式のキャンペーンパラメータ生成ツールで設定ができます。種類は3種類あります。

URLと各要素を入力すると、パラメーター付きのURLが生成されるので、それをコピーし入稿・記載します。

 

リンク

 

①ウェブサイトへの URL を生成 ⇒Google アナリティクス キャンペーン URL 生成ツール

 Google Play ストアのアプリへの URL を生成 ⇒Google Play の URL 生成ツール

Apple App Store のアプリへの URL を生成 ⇒iOS キャンペーン トラッキング URL 生成ツール

※パラメータ付URLは長くなってしまうので、SNSシェアなど、URLが表示される媒体の場合は短縮URLを利用することをお勧めします!

こちらもご参考下さい。

【アナリティクスヘルプ‐URL生成ツール】

https://support.google.com/analytics/answer/1033867?hl=ja

 

ぜひキャンペーンパラメーターを活用し、より精度の高い参照元分析に役立てて下さい。

また、それでも(direct/none)が減らない場合、セッションがスパムである可能性があります。その場合は、フィルターを設定する方法が効果的ですので、また第2弾で紹介致します

それでは、次回のブログもお楽しみに!