執筆者:原 友香
キャンペーンパラメーターの設定で、参照元分析をより正確に
Googleアナリティクスの参照元分析の際、
(direct) / (none)の割合が多いとお困りではありませんか?
Googleアナリティクスにおけるキャンペーンパラメータを設定し、
より正確な参照元を把握しましょう。
前回までの関連ブログをご覧になっていない方はそちらを先にご覧頂くと、より理解が深まります。
【前回までのブログ】Google Analyticsのデータを完全自動でレポートにまとめる方法
◆目次◆
- Googleアナリティクス参照元(direct) / (none)とは?
- (direct/none)が多すぎる時の対応法
- Googleアナリティクス・キャンペーンパラメーターとは
- 5つのパラメータの意味
- キャンペーンパラメーターを設定しよう
Googleアナリティクス参照元(direct) / (none)とは?
Googleアナリティクスで、(direct/none)を見たことがありますでしょうか?
詳しい説明にはいる前に、軽くおさらいをしましょう。
(direct/none)とは、参照元のページが不明もしくは存在しない場合が該当します。
【参照元が存在しない例】
・検索時にURLを直接ペースト入力した場合
・メール記載のURLクリック
・ブックマーク保存から開く
等々
【参照元が不明な例】
・SNSがSSL化していて参照元が表示されない場合
※セキュリティ上参照元の情報が送信されない場合があり、それらが当てはまります。
(direct/none)があるか無いか、自分で確認することが出来ます。
Googleアナリティクスの、
「集客」>「すべてのトラフィック」>「参照元/メディア」を開いてみてください。
また、前回までのブログでレポートを作成した場合は、
下記のスプレッドシートで作成したグラフにも、【direct】が出てきています。
(direct/none)が多すぎる時の対応法
本来、セッション数としては、(direct/none)といった参照元が分からない場合は多くはないはずなのです。
検索からサイトのURLを直接入力したり、ブックマークを登録して何度もサイトを訪問する....
よく考えてみれば、そんな行動をするユーザは現実的に考えると「少数派」だということが分かります。
分析上、上記のグラフのように(direct/none)の割合が高くなっているのは、かなりの「ブラックボックス感」がありますね。
正確に参照元を把握する為、この(direct/none)の実態をきちんと把握する為にはどうしたら良いでしょうか?
その為には「キャンペーンパラメーター」を設定する必要があります。
Googleアナリティクス・キャンペーンパラメーターとは
メルマガ記載のアドレスやSNSの投稿記事に、下記のような長いURLを見たことある方もいるのではないでしょうか。
「?utm_source」以降がキャンペーンパラメーターの部分になります。
下記のURLをFacebookにUPしておくことで、そこからクリックし閲覧した場合、Googleアナリティクスで(direct/none)と
表示されるのではなく「Facebook」経由で閲覧したことがわかるようになります。
【パラメーターの概要】
・Facebookにブログ記事のURLを投稿し、シェア
・ブログ記事では、MAツールについて解説
・2018年6月(201806)に実施したブログ記事、セッションUPの為のキャンペーン
https://www.mk-design.co.jp/blog/2018/06/marketing-salesforce-campaign-member-status-automatic-flow-processbuilder?utm_source=Facebook&utm_medium=SNS&utm_campaign=201806_session_up&utm_content=blog_MAtool
【サンプルURL内のキャンペーンパラメーターの構成要素】
source | |
medium | SNS |
content | blog_MAtool |
campaign | 201806_session_up |
utm_term | ー |
5つのパラメータの意味
URL に追加できるGoogleアナリティクスのキャンペーンパラメーターには、5つの種類があります。
No. | 種類 | 概要 | 補足解説 | 例 |
---|---|---|---|---|
① ※必須 | utm_source | 参照元 | トラフィックを誘導した元。どこのサイトからアクセスが来たかなど | Google,Yahoo,Facebook,LINE,Twitter... |
② ※必須 | utm_medium | メディア | メディア媒体の種類を指す | SNS,email,cpc... |
③ ※必須 | utm_campaign | キャンペーン | キャンペーンの名前 | 201806_sessionup(日付_目的),spring_sale... |
④ | utm_term | キーワード | 有料検索向けのキーワードを特定することができる | marketing+MA,running+shoes... |
⑤ | utm_content | 広告のコンテンツ | 類似したコンテンツなどが存在する場合、両者を区別するために使用 | blog_MAtool,line_lp... |
ただし、設定には下記注意が必要です。
■どのようなケースでも utm_source
、utm_medium
、utm_campaign
は必須
■utm_term
と utm_content
は省略可
■utm_
は、これらのパラメータ用の記載上、必須
こちらもご参考下さい。
【アナリティクスヘルプ‐カスタムキャンペーン】
https://support.google.com/analytics/answer/1033863#parameters
キャンペーンパラメーターを設定しよう
Google公式のキャンペーンパラメータ生成ツールで設定ができます。種類は3種類あります。
URLと各要素を入力すると、パラメーター付きのURLが生成されるので、それをコピーし入稿・記載します。
①ウェブサイトへの URL を生成 ⇒Google アナリティクス キャンペーン URL 生成ツール
② Google Play ストアのアプリへの URL を生成 ⇒Google Play の URL 生成ツール
③Apple App Store のアプリへの URL を生成 ⇒iOS キャンペーン トラッキング URL 生成ツール
※パラメータ付URLは長くなってしまうので、SNSシェアなど、URLが表示される媒体の場合は短縮URLを利用することをお勧めします!
こちらもご参考下さい。
【アナリティクスヘルプ‐URL生成ツール】
https://support.google.com/analytics/answer/1033867?hl=ja
ぜひキャンペーンパラメーターを活用し、より精度の高い参照元分析に役立てて下さい。
また、それでも(direct/none)が減らない場合、セッションがスパムである可能性があります。その場合は、フィルターを設定する方法が効果的ですので、また第2弾で紹介致します。
それでは、次回のブログもお楽しみに!