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【実践編②】HubSpotスコアをレンジで分け、Salesforceでレポート&ダッシュボードを作成しよう

作成者: 原 友香|2018/18/23

 

Salesforceのレポート&ダッシュボードで、有望な見込み顧客層を可視化

  


Salesforceを既に導入しており、HubSpotとの連携を考えている方向けです。
その中でも、インバウンドマーケティングに活用できる情報を連携する方法をご紹介します。

今回は実践編の第2弾として、HubSpotスコアをレンジで分け、Salesforceでレポート&ダッシュボードを作成する方法を紹介します。

前回のブログをご覧になっていない方は、先に導入編をご覧になることをお薦めします。

 

 

  ☚HubSpotとsalesforceを連携し、営業活動を加速させよう!

  ☚HubSpotスコアを活用し、Salesforceに連携

 

   ◆目次◆

  1. HubSpotスコアレンジとは?作成する理由を説明
  2. HubSpotとSalesforce間の連携・マッピング手順
  3. Salesforceカスタム項目を数式で設定
  4. Salesforceでレポート・ダッシュボード作成

 

 

HubSpotスコアレンジとは?作成する理由を説明

 

 

前回の実践編①では、HubSpotスコアでリードスコアリングを設定しました。

アウトプット作成の為、HubSpotスコアのスコアレンジを作成しましょう。

スコアレンジとは、ある程度の範囲を区切ったもの、というイメージを持ってもらうと分かりやすいです。

その有望顧客だけではなく、全体のリードの中でどれだけの割合いるのか、

また、次期「有望顧客」になるであろう、スコア4近くある層が背後にどれくらい控えているのかといった、リードの全体が可視化できれば、マーケテイングの施策をたてる際に役立ちますね。

それが、スコアレンジを設定する理由です。

ここで、アウトプットイメージのおさらいをしておきましょう。

 

(例)アウトプットイメージ 

 

Salesforce上で、スコアレンジで区切り、【有望度_高】を可視化

 ・【有望度_高】でフィルターをかけ、テレアポ用リストを作成

 ・ダッシュボードを作成し、どの程度ばらつきがあるか可視化 

 

 

 

 

 

HubSpotとSalesforce間の連携・マッピング手順

 スコアレンジを作成する前に、HubSpotスコアをSalesforceにマッピングする必要があります。

こちらはあくまでマッピングの一例ですので、参考にしていただければと思います。

業務の運用状況によって必要であれば、設定を変更してください。

 

【簡易手順】

◆Salesforce側の設定

①リードのカスタム項目で「HubSpotスコア」を作成

・設定>オブジェクトマネージャ>リード

・「項目とリレーション」で「新規」ボタンを押下し、カスタム項目を作成

・データ型(数値)

項目の表示ラベル「例)HB_HubSpotスコア」 

・項目名     「例)HB_hubspot_score

 

◆HubSpot側の設定

②HubSpotスコアをSalesforceに連携するマッピングの設定をします。

設定>統合>全ての統合を参照で、Salesforceを選択

・マッピングの管理を押下

 

 

・新規フィールドマッピングを押下

 

 

・HubSpotScoreを選択し、Salesforceには、先ほど作成したカスタム項目「HB_HubSpotスコア」を選択

・データの更新条件:常にHubSpot側のスコアで更新していきたい場合は、「最新の値を使用...」を選択


 

設定に関しては、HubSpotより公式マニュアルもございますので、下記もご参照下さい。

 

 

  

Salesforceカスタム項目を数式で設定

SalesforceにHubSpotスコアの連携が完了しましたら、次はHubSpotスコアの「スコアレンジ」を設定します。

スコアレンジとは、ある程度の範囲を区切ったもの、というイメージを持ってもらうと分かりやすいです。

今回のケースは例ですが、下記のように定義しました。

 

(例)スコアレンジの定義

 

HubSpotスコアで範囲分けをします。

【有望度_高】:スコアが、4以上

【有望度_中】:スコアが、1~3

【有望度_低】:スコアが、0

※上記以外のものは【対象外】とする。

 

 

 

 

 これをリードのカスタム項目で、「数式」を使って設定します。

【簡易手順】

◆Salesforce側の設定

①リードのカスタム項目で「HubSpotスコアレンジ」を作成

・設定>オブジェクトマネージャ>リード

・「項目とリレーション」で「新規」ボタンを押下し、カスタム項目を作成

データ型(数式)☚ポイント

項目の表示ラベル「例)HB_HubSpotスコアレンジ」 

・項目名     「例)HB_hubspot_score_range

 

数式は、下記を参考下さい。

 

(例)スコアレンジの数式

 

IF ( HB_hubspot_score__c >=4,"有望度_高", 
IF ( HB_hubspot_score__c >=1,"有望度_中", 
IF ( HB_hubspot_score__c >=0,"有望度_低","対象外") 
) 
)

 

これで、HubSpotスコアのスコアレンジ項目が完成しました。

 

Salesforceでレポート・ダッシュボード作成

 最後のステップです。スコアレンジの項目を使って、レポート・ダッシュボードを作成しましょう。

こちらはあくまで条件の一例ですので、参考にしていただければと思います。

業務の運用状況によって必要であれば、設定を変更してください。

下記は、Salesforceヘルプより詳細なレポート・ダッシュボードの作成方法が掲載されていますので、

参考にして頂ければと思います。

 

基本設定マニュアル_レポート

 

【参考】Salesforceヘルプより

①Lightning Experience でのレポートの作成

https://help.salesforce.com/articleView?id=reports_build_lex.htm&type=5

②Salesforce Classic でのレポートの作成

https://help.salesforce.com/articleView?id=reports_builder_editing.htm&type=5

 

【レポート作成・簡易手順(Lightning)】

・行に「HubSpotスコアレンジ」

・列に「作成日」

 

 

・表示:すべてのリード

・作成日:常時

 

・レポートを実行

 

 

基本設定マニュアル_ダッシュボード

 

【参考】Salesforceヘルプより

①Lightning Experience ダッシュボードを作成

https://help.salesforce.com/articleView?id=dashboards_create_lex.htm&type=5

②Salesforce Classic ダッシュボードを作成

https://help.salesforce.com/articleView?id=dashboards_create.htm&type=5

 

【ダッシュボード作成・簡易手順(Lightning)

・ダッシュボードタブより、「新規ダッシュボードを作成」を押下

・「+コンポーネント」より、先ほど作成した「HubSpスコアレンジ」のレポートを選択

・表示グラフから「積み上げ縦棒グラフ」を選択し、追加

 

・ダッシュボードに名前をつけて、保存

 

 

以上で設定は終わりです。最後までお付き合い頂きありがとうございます。

レポートとダッシュボードは、インサイドセールスなどの営業活動に活用できる、有力な資料となると思いますので、

ぜひご活用下さい。

 

【お知らせ】
次回は、マッピングをした後、システム間の同期がきちんとされているか確認する方法を紹介します。

それでは、次回の「同期エラーの確認方法編」もお楽しみに!

 

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