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【実践編②】HubSpotスコアをレンジで分け、Salesforceでレポート&ダッシュボードを作成しよう

執筆者:原 友香

 

Salesforceのレポート&ダッシュボードで、有望な見込み顧客層を可視化

  


marketing-salesforce-hubspot-integration-step3_01Salesforceを既に導入しており、HubSpotとの連携を考えている方向けです。
その中でも、インバウンドマーケティングに活用できる情報を連携する方法をご紹介します。

今回は実践編の第2弾として、HubSpotスコアをレンジで分け、Salesforceでレポート&ダッシュボードを作成する方法を紹介します。

前回のブログをご覧になっていない方は、先に導入編をご覧になることをお薦めします。

 

 

1.導入編  <https://www.mk-design.co.jp/blog/2018/07/marketing-salesforce-hubspot-integration-01>  ☚HubSpotとsalesforceを連携し、営業活動を加速させよう!

実践①:リードスコアリング編  <https://www.mk-design.co.jp/blog/2018/07/marketing-salesforce-hubspot-integration-02>  ☚HubSpotスコアを活用し、Salesforceに連携

 

   ◆目次◆

  1. HubSpotスコアレンジとは?作成する理由を説明
  2. HubSpotとSalesforce間の連携・マッピング手順
  3. Salesforceカスタム項目を数式で設定
  4. Salesforceでレポート・ダッシュボード作成

 

 

HubSpotスコアレンジとは?作成する理由を説明

 marketing-salesforce-hubspot-integration-step2_03

 

前回の実践編①では、HubSpotスコアでリードスコアリングを設定しました。

アウトプット作成の為、HubSpotスコアのスコアレンジを作成しましょう。

スコアレンジとは、ある程度の範囲を区切ったもの、というイメージを持ってもらうと分かりやすいです。

その有望顧客だけではなく、全体のリードの中でどれだけの割合いるのか、

また、次期「有望顧客」になるであろう、スコア4近くある層が背後にどれくらい控えているのかといった、リードの全体が可視化できれば、マーケテイングの施策をたてる際に役立ちますね。

それが、スコアレンジを設定する理由です。

ここで、アウトプットイメージのおさらいをしておきましょう。

 

(例)アウトプットイメージ 

 

Salesforce上で、スコアレンジで区切り、【有望度_高】を可視化

 ・【有望度_高】でフィルターをかけ、テレアポ用リストを作成

 ・ダッシュボードを作成し、どの程度ばらつきがあるか可視化 

 

marketing-salesforce-hubspot-integration-step2_02

 

 

 

 

HubSpotとSalesforce間の連携・マッピング手順

 スコアレンジを作成する前に、HubSpotスコアをSalesforceにマッピングする必要があります。

こちらはあくまでマッピングの一例ですので、参考にしていただければと思います。

業務の運用状況によって必要であれば、設定を変更してください。

 

【簡易手順】

◆Salesforce側の設定

①リードのカスタム項目で「HubSpotスコア」を作成

・設定>オブジェクトマネージャ>リード

・「項目とリレーション」で「新規」ボタンを押下し、カスタム項目を作成

・データ型(数値)

項目の表示ラベル「例)HB_HubSpotスコア」 

・項目名     「例)HB_hubspot_score

 

◆HubSpot側の設定

②HubSpotスコアをSalesforceに連携するマッピングの設定をします。

設定>統合>全ての統合を参照で、Salesforceを選択

・マッピングの管理を押下

 

marketing-salesforce-hubspot-integration-step3_02

 

・新規フィールドマッピングを押下

 marketing-salesforce-hubspot-integration-step3_03

 

・HubSpotScoreを選択し、Salesforceには、先ほど作成したカスタム項目「HB_HubSpotスコア」を選択

・データの更新条件:常にHubSpot側のスコアで更新していきたい場合は、「最新の値を使用...」を選択


marketing-salesforce-hubspot-integration-step3_04

 

設定に関しては、HubSpotより公式マニュアルもございますので、下記もご参照下さい。

 

 

  

Salesforceカスタム項目を数式で設定

SalesforceにHubSpotスコアの連携が完了しましたら、次はHubSpotスコアの「スコアレンジ」を設定します。

スコアレンジとは、ある程度の範囲を区切ったもの、というイメージを持ってもらうと分かりやすいです。

今回のケースは例ですが、下記のように定義しました。

 

(例)スコアレンジの定義

 

HubSpotスコアで範囲分けをします。

【有望度_高】:スコアが、4以上

【有望度_中】:スコアが、1~3

【有望度_低】:スコアが、0

※上記以外のものは【対象外】とする。

 

marketing-salesforce-hubspot-integration-step2_02

 

 

 

 これをリードのカスタム項目で、「数式」を使って設定します。

【簡易手順】

◆Salesforce側の設定

①リードのカスタム項目で「HubSpotスコアレンジ」を作成

・設定>オブジェクトマネージャ>リード

・「項目とリレーション」で「新規」ボタンを押下し、カスタム項目を作成

データ型(数式)☚ポイント

項目の表示ラベル「例)HB_HubSpotスコアレンジ」 

・項目名     「例)HB_hubspot_score_range

 

marketing-salesforce-hubspot-integration-step3_05

数式は、下記を参考下さい。

 

(例)スコアレンジの数式

 

IF ( HB_hubspot_score__c >=4,"有望度_高", 
IF ( HB_hubspot_score__c >=1,"有望度_中", 
IF ( HB_hubspot_score__c >=0,"有望度_低","対象外") 
) 
)

 

これで、HubSpotスコアのスコアレンジ項目が完成しました。

 

Salesforceでレポート・ダッシュボード作成

 最後のステップです。スコアレンジの項目を使って、レポート・ダッシュボードを作成しましょう。

こちらはあくまで条件の一例ですので、参考にしていただければと思います。

業務の運用状況によって必要であれば、設定を変更してください。

下記は、Salesforceヘルプより詳細なレポート・ダッシュボードの作成方法が掲載されていますので、

参考にして頂ければと思います。

 

基本設定マニュアル_レポート

 

【参考】Salesforceヘルプより

①Lightning Experience でのレポートの作成

https://help.salesforce.com/articleView?id=reports_build_lex.htm&type=5

②Salesforce Classic でのレポートの作成

https://help.salesforce.com/articleView?id=reports_builder_editing.htm&type=5

 

【レポート作成・簡易手順(Lightning)】

・行に「HubSpotスコアレンジ」

・列に「作成日」

 

 marketing-salesforce-hubspot-integration-step3_06_new

・表示:すべてのリード

・作成日:常時

marketing-salesforce-hubspot-integration-step3_07

 

・レポートを実行

marketing-salesforce-hubspot-integration-step3_08_new

 

 

基本設定マニュアル_ダッシュボード

 

【参考】Salesforceヘルプより

①Lightning Experience ダッシュボードを作成

https://help.salesforce.com/articleView?id=dashboards_create_lex.htm&type=5

②Salesforce Classic ダッシュボードを作成

https://help.salesforce.com/articleView?id=dashboards_create.htm&type=5

 

【ダッシュボード作成・簡易手順(Lightning)

・ダッシュボードタブより、「新規ダッシュボードを作成」を押下

・「+コンポーネント」より、先ほど作成した「HubSpスコアレンジ」のレポートを選択

・表示グラフから「積み上げ縦棒グラフ」を選択し、追加

marketing-salesforce-hubspot-integration-step3_09

 

・ダッシュボードに名前をつけて、保存

 

 marketing-salesforce-hubspot-integration-step3_10

以上で設定は終わりです。最後までお付き合い頂きありがとうございます。

レポートとダッシュボードは、インサイドセールスなどの営業活動に活用できる、有力な資料となると思いますので、

ぜひご活用下さい。

 

【お知らせ】
次回は、マッピングをした後、システム間の同期がきちんとされているか確認する方法を紹介します。

それでは、次回の「同期エラーの確認方法編」もお楽しみに!

 

1.導入編  <https://www.mk-design.co.jp/blog/2018/07/marketing-salesforce-hubspot-integration-01>  ☚HubSpotとsalesforceを連携し、営業活動を加速させよう!

実践①:リードスコアリング編  <https://www.mk-design.co.jp/blog/2018/07/marketing-salesforce-hubspot-integration-02>  ☚HubSpotスコアを活用し、Salesforceに連携

  

 

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廣見 剛利
代表取締役社長

20代の頃から、営業会社の組織を率いるかたわら、営業の重要性を認識しながらも、営業の限界について自問自答をし続ける。30代でCRMとSFAに出会いその限界を打破する光が見えつつも、変革しなければならないプロセスの多さに愕然とする。40代に入りマーケティングオートメーションと出会い、見込み客獲得から、見込み客教育、商談化のプロセスの自動化について体現する。商談化前が自動化されることにより、商談後の生涯顧客価値を最大化させるプロセスの見える化、見える化による再現性のある営業組織づくりを実現。同じ悩みをもつ日本企業の解決策を提供すべく、マーケティングデザインを設立。詳しくはこちら

三宅 毅
CMO(最高マーケティング責任者)
2000年半導体部品メーカーに入社。企画部門にて3次元CADの導入などによる業務効率化を成功させる。その後、CAE専門企業に移り、マーケティング活動全般、SFA導入プロジェクトに関わる。マーケティングの可能性を追求すべく、2015年にBtoBマーケティング専門エージェンシーにて、Pardot、Marketo、Hubspot、シャノンなどのマーケテイングオートメーションツールの導入や各種業界を支援。Pardotは、日本に入ってきた当初からサポート。 2017年5月より現職のCMOとして紹介キャンペーンツール「 KUCHICO PREMIUM」や 店舗集客支援のマーケティング活動、2018年4月にはインサイドセールスの立ち上げ、ITを駆使した会社の生産性向上などHR部門も統括。また、同時に、中小企業におけるマーケティング支援、SFA支援や構築、人材の育成にもつとめる。Salesforceの導入事例として掲載されました。詳しくはこちら
柴沼 潤
データ サイエンティスト

2019年のはじめに入社し、Salesforce のEinsteinAnalyticsを活用した分析業務に取り組ませていただいております。ダブルワークしており、フリークライマーとしての活動の傍ら業務に取り組んでおります。マーケティングデザインでは私が取り組んできた分析業務の活用事例を紹介させていただくことで、営業支援ツールの導入・活用に役立つ情報を提供していきたいと考えております。機会があれば私自身の勤務の様子をご紹介させていただくかもしれません。ダブルワーク・テレワークといった勤務スタイルがどのように確立されているかなど、興味がある方々にとって有益な情報を発信できるように頑張ります。