マーケティング ブログ

【Einstein Analytics】ストーリー作成において「Other」が多い場合はどう除外するのか?

作成者: 原 友香|2019/20/13

  

ストーリーで分析!

 

 

AI分析が出来る、Salesforceの機能「Einstein Analytics

(アインシュタイン・アナリティクス)

今回は、ストーリー分析における「Other」項目への対応として、

除外していく設定を紹介します。

 

 

◆目次◆

  1. 【復習】Einstein Analyticsとは?
  2. 事例:Einstein Analyticsを使って分析へ
  3. データセット・レンズ画面で確認
  4. 「Other」項目はどこから集計されたのか?
  5. 「Other」を除外する方法
  6. 変更したストーリーを確認

  

 

【復習】Einstein Analyticsとは?

 

Einstein Analyticsは、Salesforceで今注目の分析機能です。

Einstein Analyticsでは、「ストーリー」と言われる、成功ビジョンのシナリオ、目的といったような類もAIで提案してくれます。

詳しくは、下記のアインシュタインシリーズをご参考下さい!

 

 

 

【追記補足】Einstein Analytics(ストーリー作成)は、「Einstein Discovery」と呼ばれることもあります。

EinsteinDiscovery(ストーリー作成)はデータセットを元に作成しますが、下記のような場合があります。

 

ストーリーを作成したが、Otherが多くて、思ったようなアウトプットが出てこない 

不明な値が一体何か調べたいが、元データのダウンロード方法もわからず、困っている

 

 

事例:Einstein Analyticsを使って分析へ

 

前回の第3弾で作成した実際の事例を元に、解決していきましょう!

今回、事例として関連会社マックスヒルズのSalesforeデータを使用しました。

マックスヒルズは、スポーツクラブ向けの集客を支援する広告代理店となります。

※詳細については、こちらを先にご確認下さい⇒Salesforceの機能「Einstein Analytics」を使った事例を紹介します!

 

 【設定したストーリー目標と条件】

  1. 商談粗利額をMAXにしたい
  2. 対象者は商談所有者(営業担当者)6人
  3. 期間は直近の3年(例:2016/1/1~2018/12/31)

 

この条件で出たアウトプットがこちらです。

 

営業担当者における、粗利額増加に関して知りたかったので、上記の指標を設定してインサイトを作成しました。

「A」の担当者に変更すると「XXXX」分、粗利額が増加する、といったような予測をたててくれ、

気になる項目リンク(青字)をクリックしていくことで、マイナス・プラスの原因となっているデータを掘り下げることが出来ます。

ここで問題となるのが、赤枠の「Other」です。

分析する上で、不明な項目「Other」が多すぎる…営業担当者Aから「Other」にといわれても、困りますよね。

ストーリー上で、指標を絞り「OwnerId.Name」で表示してみても存在します。

 

 

データセット・レンズ画面で確認

 

「なぜOtherがこんなにも多いのか?」という原因を少し探っていきましょう。

そうゆう場合は、元データを確認するのが基本です。

もしかしたら、元データに「Other」という項目が存在しているのかもしれません。

ストーリーからは残念ながら、データを表として、インポートすることが出来ないそうです。(Salesforceサポート確認:2019/1月時点)

ですから、対応として、ストーリーの元データとなっている該当のデータセットを、レンズで開いて確認する必要があります。

データセット・レンズの作成についてはこちらをご参考下さい。

 

★Salesforce提供・Einstein Analytics★

 

 

 【データセットの作成はこちら】Analytics データインテグレーションの基本

https://trailhead.salesforce.com/ja/content/learn/modules/wave_enable_data_integration_basics

 


【レンズで確認・簡易手順】

  • ①ストーリーの元となっているデータセットを選択
  • ②「新規レンズ」タブが立ち上がる
  • ③右横で「テーブル比較」を選択

 

 

④グループ化単位で、「OwnerId.Name」を選択

⑤条件で、期間を設定

 

結果として、OwnerId.Name(商談所有者)の列を見ると、Otherの項目はありませんでした。
では、この「Other」は一体どこから集計された項目なのでしょうか?

 

  

「Other」項目はどこから集計されたのか?

 

Salesforceのサポートと確認しながら、ストーリーで「Other」項目が現れた原因が判明しました。

今回の場合、下記の2つのいづれかに該当したようです。


【ストーリーでOtherが集計される条件】

  1. AccountID.Name で数名除外されており、"Combine all into new Other column" が選択されているため、除外されている方も Other になります。

  2. 「Einstein Discovery は、Variable が 25 未満の場合には、自動で Other にカテゴライズされます」(Variable=変数)

 

 

「Other」を除外する方法

 

[2]は仕様的に仕方ないとしても、[1]はすぐに解決が出来ます。

 

【除外手順】

①ストーリーを開き、画面右上にある歯車アイコンをクリック

②オプション "Ignore all unchecked" にして再度ストーリー作成


 

 

  

変更したストーリーを確認




下記が、再作成されたストーリーの画面です。データの結果も、Otherが入らず、

また、左側のアドバイスメッセージも、より具体的な内容に変わったことが分かると思います。

※変更後のストーリー名:DEMO_営業商談分析_0131

 

今回の「【Einstein Analytics】ストーリー作成において「Other」が多い場合はどう除外するのか?」如何でしたでしょうか?

データの集計・分析はEinsitenの人口知能(AI)がやって提案してくれます。ただし、元のデータが整理されてない状態だと、

結果項目に「Null」や「Other」が多くなってしまい、結果としてのアウトプットの質が悪くなってしまいます。

そうならない為にも、こういったメンテンナンスや調整が必要です。

次回も、ストーリーで提案されたアウトプットを見ながら、 少しづつ精度を上げていきましょう。

それでは次回のアインシュタインシリーズもお楽しみに!

 

 第1弾⇒AIで高度な分析結果を!Salesforceの機能「Einstein Analytics」とは?

 第2弾⇒Salesforceの機能、Einstein Analyticsを日本語で使う方法とは?

第3弾⇒Salesforceの機能「Einstein Analytics」を使った事例を紹介します!