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プロジェクトの振り返りにはこれが役立つ!~KPT法・改善編~

作成者: 原 友香|2018/50/21

 

改善に役立つ「KPT法」とは?


 

マーケティングデザインの原です。

今回は、プロジェクトの振り返り・改善に役立つ「KPT法」について紹介します!

先日行われた展示会イベントの振り返りミーティングでは、こちらの方法を利用しました。

実際の展示会・事例を交えながら紹介していきたいと思います。

 

 ◆目次◆

  1. プロジェクトが一段落したら「次への改善」へ
  2. 振り返り・改善に役立つ「KPT法」
  3. 「KPT」とは一体何か?
  4. 「KPT法」を使ってみよう
  5. アイデアの洗い出し…実はすぐには思いつかない!

  

 

プロジェクトが一段落したら「次への改善」へ

 

今回は、プロジェクトの改善に役立つ「KPT法」について紹介します!

先日行われた展示会イベントの振り返り・改善ミーティングでは、こちらの方法を利用しました。

展示会イベント関連のブログについては、下記をご参考下さい。

 

※第1弾⇒【大阪開催】SPORTEC WEST 2018の当日の様子をレポート

※第2弾⇒展示会のブース出展を成功させるマーケティングとは?~当日編~

※第3弾⇒展示会のブース出展を成功させるマーケティングとは?~準備編~

※第4弾⇒展示会のブース出展を成功させるマーケティングとは?~アフターフォロー編~

 

展示会は、関連会社マックスヒルズにとって、ビックイベントとなっています。

 そんなビックイベントは毎年、定期的に開催されるのですが、その中で大切になってくるのはプロジェクトの「振り返り」です。

現場目線の小さな気づきから、大きな改善点まで、「KPT法」という手法を活用して改善会議を行いました。

 今回は、その事例を交えながら「KPT法」について紹介していきます。

 

 振り返り・改善に役立つ「KPT法」

 

 

「KPT法」とは、改善や振り返りに役立つ手法のことです。

あまり聞いたことがない、少し聞いたことがあるけど良くわからないという方もいらっしゃると思いますので、

簡単にやり方を紹介します。

シンプルなやり方なので、初めての方でも時間として1~2時間くらいあれば出来てしまいます。

 

 「KPT」とは一体何か?

実は略語で、下記の頭文字をとって「KPT」となっています。

 

K・P・Tとは?

 

  • 【K】Keep (良かったこと・今後も続けること)
  • 【P】Problem(課題・問題点)
  • 【T】Try(次にやること)
 

プロジェクトの振り返りで使う場合は、下の図のように、ホワイトボードに付箋でペタペタはる、
社内にドキュメントツールが入っている場合は、共有ドキュメントで箇条書きに列挙するのが良いですね。

下記のものは、関連会社マックスヒルズのサンプルイメージです。

例えとして分かりやすいように、付箋形式・イメージが付きやすい項目を抜粋しています。

 

 

 

 

 

 「KPT法」を使ってみよう

KPT法の、大まかな手順は下記になります。

  1. Keep を洗い出し、共有
  2. Problem を洗い出し、共有
  3. Try を皆で考え、決定する
  4. Tryで挙げられたもの中から、「実行するTry」を決める

 

 

①Keep を洗い出し、共有

 

 プロジェクトとして続けていきたい事、良かった事を書き出します。
 (アイデア出しは、小さいことでも大丈夫です!この段階では数を出していきましょう。)

【例】
 ・バーコードスキャナーの活用は、名刺交換よりスムーズで良かった
 ・ブースで配布したりんごジュースは、好評だった

 

 

②Problem を洗い出し、共有

 

 問題点、改善した方がよい点を、書き出していきます。
 (アイデア出しは、小さいことでも大丈夫です!この段階では数を出していきましょう。)

【例】
 ・ブースでの配布物が多すぎて、渡しづらい
 ・りんごジュースを入れる紙コップは、時間がたつとブヨブヨになる

 

  

③Try を皆で考え、決定する

 

 Tryでは、①Keep・②Problemを元に、改善や次に解決方法のアイデアを出していきましょう。

  •  Keep→Try   :改善提案へ
  •  Problem→Try:解決へ


【例】
 ・ブースでの配布物が多すぎて、渡しづらい            ⇒ブース内で閲覧出来る、チラシの事例ファイルを作成
 ・りんごジュースを入れる紙コップは、時間がたつとブヨブヨになる ⇒プラスチック製コップに変更

 

 

④Tryで挙げられたもの中から、「実行するTry」を決める

 

 Tryが全てできれば良いですが、予算と時間の関係上すぐに実行というのは、難しいと思います。
 優先順位をたてて、実行するもの・保留のものを分けましょう。

 

  

以上が手順になります。シンプルな手順ですから、それほど難しくはありません。 

因みに、アイデアを洗い出しする際には、「個人ワーク」でポストイットなどに書いた後に「グループ」で出し合うのがおすすめです。誰かに先言われてしまったり、周りを気にしていると意見が出づらい傾向があります。なので、最後にグループで出し合う際は、もし同じ内容を持っていたら重ね合い、後でカウントするとその内容の優先順位づけなど楽になるかと思います。

アイデア出しの際は、どんな小さなことでも構いません。

例えば、関連会社マックスヒルズでは、展示会サンプルの「リンゴジュース」を提供した際

『紙コップで出すと、時間がたった時に、ブヨブヨになるので何かとお客さんに渡しづらい』という気づき(問題点)があがりました。

よって、次の年からは紙コップではなく、「プラスチック製コップ」に変更になりました。
KPT法でいうと、前年の「Problem」が、今年の「Try」に変わったことになります。

こういった小さなこと等は、事前には予測しづらいです。そういったことも、振り返り・改善ミーティングから生まれくることがお分り頂けたでしょうか。

           

                                               

アイデアの洗い出し…実はすぐには思いつかない!

 

 

小さな気付きというのは、意外とすぐに忘れてしまいます。
「展示会で思った、問題点を今から10分で書き出してみよう!」とイベントから一週間後のミーティングで突然言われても、
多分、2、3個くらいしか出てこないのではないでしょうか。


おそらく、例で出てきた『紙コップからプラスチック製へ変更』といった現場の細かい目線のアイデアは、もうこの時点では出ないと思います。そういった細かいことまでは、覚えていないことが多いです。

ですので、イベント時にもメモなど「記録」をつけておくことが大切です。
日報をつけているなら、そこにまず記載、朝礼と終礼の時に意見を出し合ってメモ、後にKPT法で振り返り...

といった流れの方が、後の「アイデア・洗い出し」がスムーズに出来ますので、おすすめです。

 


KPT法・改善編は以上になります!
展示会の振り返りだけではなく、他のプロジェクトにも使える手法となりますので、ぜひ活用してみて下さい。

この手法、仕事に限らず家庭やプライベートの問題解決にも使えるかもしれませんよ。
ぜひ、職場でも家族会議にでも、「次への一歩」の為に使って頂ければと思います!

それでは次回もお楽しみに!