執筆者:原 友香
流入元・セッション数を調べて、アクセスを増やそう!

Googleアナリティクスのレポート作成は出来たけれど、これをどう活用すればよいのか?
Webマーケティングとして、どこに注目すればよいかアドバイス致します。
レポートの作成方法は「初級編」「中級編」で紹介しています。
前回までのブログをご覧になっていない方はそちらをご覧になることをお薦めします。
【☚クリック】「週次・月次レポート」の作成にチャレンジしましょう。
上級編では、作成したレポートを見て分析へ
「日次・週次・月次」を作成することが出来ました。
さて、このレポートを使って何を見てどう分析に役立てばよいのでしょうか。
ポイントとなるのは「セッション数」と「参照元」です。
実際にレポートの項目を参考にしながら見ていきましょう。
◆目次◆
【参考にする作成済グラフ・レポート】
②月別_チャネル別セッション数
①「セッション数」とは何か?他関連項目との違いを把握しよう
アクセス分析するにあたり、どれくらいの人がサイトを訪問したかボリューム感を把握することが重要になってきます。
今回作成したレポートでは、Googleアナリティクスの「セッション数」を利用します。
ページビュー・ユーザ数とは異なりますので、ここで一度、セッション数の定義と関連項目をきちんとおさらいしましょう。
セッションとは、
訪問者がそのサイトを閲覧し、サイト内のページなどを見て、離脱するまでの「一連の操作」を指します。
閲覧の「間隔」が30分以内が条件となります。
【例】
Xさんが、サイトを30分以内の間隔で5ページ閲覧 →セッション数は「1」
Xさんが、9:00に一度サイトのTOPページを訪問し、9:40にまた同じTOPページに訪問 →セッション数は「2」
ユーザー数とは、
ある一定の期間内でそのサイトに訪問した固有のユーザー(ユニークユーザー)の数のことを指します。
あくまで、「人」単位の計算になります。同じユーザーが何回訪れようとユーザー数は「1」です。
【例】
Xさんが、サイトを30分以内の間隔で5ページ閲覧 →ユーザ数は「1」
Xさんが、9:00に一度サイトのTOPページを訪問し、9:40にまた同じTOPページに訪問 →ユーザ数は「1」
【注意点】
「人」単位で指す数なので、サイトの利用者人数として示す場合に使用されることが多いです。
ただし、ブラウザのCookieをもとに算出している為、異なるブラウザからの閲覧や、別端末の場合は、「別ユーザー」としてカウントされてしまいますので、その点はご注意を!
ページビュー数とは
これは単純にブラウザに「ページが表示された回数」となります。
どのページが多く見られたかを把握することができるので、人気ページを把握したり、逆に不人気のページをコンテンツをどう改善するかに役立つ指標です。
【例】
Xさんが、サイトを30分以内の間隔で5ページ閲覧 →PV数は「5」
Xさんが、9:00に一度サイトのTOPページを訪問し、9:40にまた同じTOPページに訪問→PV数は「2」
②【注意】セッションが切れる条件
セッション数が必ずしも常に正確であるという事はありません。
例外ではありますが、ユーザのページの見方によっては、カウントが異なる場合がある、その点だけ注意をお願いします。
セッションは次のいずれかをきっかけに終了することがありますので、ご参考下さい。
参考元:アナリティクスでのセッション数の算出方法
- ①時間による期限切れ
- ・操作が行われない状態で 30 分経過後
- ・午前 0 時
- ②キャンペーンの切り替わり
- ・キャンペーン経由でサイトにアクセスして離脱した後、別のキャンペーン経由でサイトに戻ってきた場合。
より詳しく知りたい場合は、Googleヘルプをご参照ください。
https://support.google.com/analytics/answer/2731565?hl=ja
③参考元を調べる:ページの経由元
Googleアナリティクスにおける「参照元/メディア」はスプレッドシート上では「Source / Medium」となります。
今回、上級編ではこの追加項目に注目して、解説をしていきます。
まず、左側項目の【Source:ページの経由元】に注目しましょう。
パターン①検索エンジン
yahoo、Google、bing、など各検索エンジン名を表しています。
パターン②「direct」
検索時にURLを直接ペースト入力した場合、メール記載のURLクリック、ブックマーク保存、といった場合などが該当します。
パターン③「www.xxxxxx.com / referral」
www.xxxxxx.comのサイトに掲載されているリンクを経由したことを示します。
④参考元を調べる:リンク元
次は、右側項目の【Medium:ページの経由元】に注目しましょう。
organic(オーガニック)とは、検索エンジン経由で訪れた人のことです。
「google / organic」は、google検索を使って検索した人がサイトを訪れたことなります。
referral(リファラル)とは、「参照」という意味で、別のサイトからのリンクを辿って訪問しています。
l.facebook.com(facebook.com) →PCのフェイスブック経由
lm.facebook.com (m.facebook.com) →モバイルのフェイスブック経由
【POINT】
実は、頭に「l.」がついているのとついてないものがあります。
「l.」はスパム防止対策の為Facebookで設定されている「Link Shim」というシステムの新バージョンを経由した場合に出てくるようです。
cpc( Cost Per Click )とは
yahooリスティング広告や、Googleアドワーズ広告など、有料出稿の広告をクリックし、サイトを訪問した場合です。
google / cpc ←googleアドワーズ広告経由である
⑤実際にグラフを見て施策効果を可視化
上のグラフを見てください。月別のチャネル別のセッション数となります。
POINT①
3月から、全体的なセッション数が伸び、チャネルも【Social】や【Referral】が増えているのが分かると思います。
これは、4月から始めたブログの連載が影響していると判断することが出来ます。
POINT②
またグラフからは【Direct】が多い事が気になりますね。
【Direct】は、別のサイトを介さずに直接訪問してきたアクセスを示してます。
例えば、検索時にURLを直接ペースト入力した場合、メール記載のURLクリック、ブックマーク保存、といった場合などが該当します。
数としては、【Direct】は多くはないはずなのですが、SNSがSSL化していて参照元が表示されない場合も入ってきますので、注意が必要です。
【Direct】の中でも、どのSNS経由からなのか、どの種類のメールからきたのか、など知ることが出来れば、
より精度の高い情報を手にいれることが出来ます。
詳しくは、次回のブログで紹介したいと思います。それでは、次回も引き続きお楽しみに!
【☚クリック】「週次・月次レポート」の作成にチャレンジしましょう。
下記、英語でのスプレッドシート作成解説もありますのでご参考にして下さい。
https://developers.google.com/analytics/solutions/google-analytics-spreadsheet-add-on