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【ビジネスを成長させる第一歩!】分析の考え方と分析ダッシュボードの一例/QuickSightも紹介

執筆者:柴沼 潤

【現状を把握!】ビジネスを成長させるには?

Attractive red-haired scientist looking through a microscope in a lab

こんにちは。マーケティングデザインの柴沼です。これまで本ブログではBIツールの概要や具体的な利用方法をご説明させていただきました。今回は改めて、そもそもの『分析する意義』や、分析業務において『注意すべきこと』についてご説明させていただきたいと思います。またAmazon社が提供しているAWSのBIサービス「QuickSight」に触れる機会がありましたので、記事の最後にこのサービスを活用した分析についての一例もご紹介致します。

 

◆本記事でお伝えする内容◆

・現状をしっかり把握することが改善のための第一歩
・BIツールを使えばより詳しく”見える”ようになる
・Amazon社が提供するAWSのBIサービス「QuickSight」を使ってみた

 ◆目次◆

  1. 分析は健康診断みたいなもの?
  2. 分析を助けてくれるBIツールとは
  3. AIが改善点まで教えてくれる時代!
  4. AmazonのBIサービス「QuickSight」について

 

1.分析は健康診断みたいなもの?

Mother with girl being examined by female pediatrician in clinic

分析を行い、業績の内訳をグラフ化したりすることを「見える化」などと言います。これは営業成績だけでなく、個人のタスクなどでもよく使われますね。現在、業績が伸び悩んでいる、原因はよくわからないが売り上げが落ちている、または取った対策がうまくいかなかった、といった経験がある方は今一度この「見える化」がしっかりと出来ているかどうかに注目してみてはいかがでしょうか。
何事も、改善していく上で第一歩となるのは「現状の把握」です。漠然としたまま不安を抱えていても、ベストな対策が取れるとは限りません。そもそも何故「見る」必要があるのでしょうか。

分析業務は人間で言えば「健康診断」に近いものです。なんとなく体調が悪いといったとき、心当たりを探り、何かしらの対策を取ることはよくあるかと思います。しかし、本当に体調が悪いときにはまずお医者さんに診てもらい、診断してもらいますよね。そうして現状にあった改善方法を導き出していきます。「なんとなく」で行動を起こすと、的外れな対応をしてしまう可能性が出てきます。

また健康な人でも、定期的に健康診断を実施することで大きな不調を事前に防ぐことができます。分析業務を行うことはまさに、会社の健康状態を把握することになります。日頃からしっかりと分析が行えていれば、さらなる改善や突然の不調の防止に繋がります。

2.分析を助けてくれるBIツールとは

woman investment consultant analyzing company annual financial report balance sheet statement working with documents graphs. Stock market, office, tax, education concept. Hands with charts papers-1

BIツールとはビジネス・インテリジェンス(Business Intelligence)ツールの略であり、企業の分析業務を助けてくれるツール全般のことを指します。詳しく知りたい方は下記のブログをご覧ください。
👉外部データを取り組んで分析力をアップ!】Tableau CRM (旧:Einstein Analytics)に外部データを取り組み、既存データと組み合わせる方法

BIツールで出来ることは沢山あります。分析という観点に絞っても
・各商談の進捗の把握
・営業パーソン毎の業績把握
・商材、エリア、店舗毎の売上分析
・今後の売れ行き予測

など、改善点を把握する上で必要なアクションを手助けしてくれます。ひと昔前では各商材の売り上げやチーム毎の成績などはエクセルやスプレッドシートを使ってまとめていたかもしれませんが、これらのツールを使えば、自動的にデータを更新し、リアルタイムで現状を分析してくれます。

3.AIが改善点まで教えてくれる時代!

Working business woman with global reports and stock market change concept

BIツールは分析業務をより素早く、より深く、サポートするだけではありません。AI技術が進化してからは、「今後の売上予測」などのヒントをくれるようになりました。

先ほど分析業務は「健康診断のようなもの」とお伝えしましたが、健康診断においても「数値が正常かどうか」「改善するにはどうすればいいか」といったことを判断する必要があります。これが出来ないと「見えただけ」になってしまい折角の分析が意味を成しません。

最先端のBIツールにはAIによる深い分析と、そこから得られる知見をAIが解析してくれる機能がついています。

もし「うまく分析できる自信がない」「分析してもそこからどうすればいいか分からない」などの不安を抱えている方は、是非最新のBIツールの活用を検討してみてください。もちろんマーケティングデザインに相談いただければ、導入から活用までしっかりサポート致します。

4.AmazonのBIサービス「QuickSight」について

過去の記事でSalesforce社が提供するBIツール「Tableau CRM(旧:Einstein Analytics)」について解説致しましたが、もちろんBIツールを扱っている会社は他にもあります。

配達サービスで有名なAmazonも数多くのBIツールを提供しているんです。

Amazonが提供しているウェブサービスをAWS(Amazon Web Service)と言います。AWSならではの特徴がいくつかあるのですが、その一つに「利用量に応じた料金体系」というものがあります。いきなり大きな費用を投資出来ない、という方々にはとてもありがたいサービスになっています。

今回、AWSのうちの一つ「 QuickSight(クイックサイト)」を使って、マーケティングデザインが行ったスポーツクラブアンケート調査のデータを分析し、ダッシュボードに反映してみました。

この動画では
①スポーツクラブの入会状況
②入会のきっかけになった媒体
について表示いたします。さらに表示したデータを「20,30代の女性」にステータスを限定します。

そこからさらに「未既婚」「世代別」に分けてどの媒体がきっかけになっているか、と詳細を見ていきます



全体の傾向を把握したのち、さらに各ステータス毎にフォーカスしていく(ドリルダウンといいます)ことが簡単に出来て、非常に充実したダッシュボードになっています。
このダッシュボードのおかげでスポーツクラブに通う人たちの傾向をより詳しく「見る」ことが出来ます。

この他にも住所データを用いて、マップ上に分布図を作成することなども出来ます。

スポーツクラブをこれから出店する、または現状よりももっと入会数を増やしたい、会員様の満足度を高めたい、という方はこのダッシュボードを活用することで、より適切な対応が出来るようになります。

感覚も大事ですが、しっかり可視化することも大切です。

分析内容は下記のレポートにもまとめていますので、興味を持っていただけた方は是非ご覧になってください。

👉スポーツクラブへの入会経路2021

最後に

いかがでしたでしょうか。BIツールの世界も日々進歩しておりますが、普段から分析業務を行っている方も、これから取り組んでみたいという方も、まずは分析業務の重要性とポイントを把握した上で、取り組むことが大事かと思います。
現状を改善していきたい方、どんなBIツールを導入すればいいのか分からない、導入~活用までサポートが欲しいといった方は是非マーケティングデザインまでご相談ください。

お読みいただきありがとうございました。

どんな小さな質問・ご相談でも構いません。まずは気軽にご相談ください。
気軽にお問い合わせ下さい <https://www.mk-design.co.jp/contact>

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廣見 剛利
代表取締役社長

20代の頃から、営業会社の組織を率いるかたわら、営業の重要性を認識しながらも、営業の限界について自問自答をし続ける。30代でCRMとSFAに出会いその限界を打破する光が見えつつも、変革しなければならないプロセスの多さに愕然とする。40代に入りマーケティングオートメーションと出会い、見込み客獲得から、見込み客教育、商談化のプロセスの自動化について体現する。商談化前が自動化されることにより、商談後の生涯顧客価値を最大化させるプロセスの見える化、見える化による再現性のある営業組織づくりを実現。同じ悩みをもつ日本企業の解決策を提供すべく、マーケティングデザインを設立。詳しくはこちら

三宅 毅
CMO(最高マーケティング責任者)
2000年半導体部品メーカーに入社。企画部門にて3次元CADの導入などによる業務効率化を成功させる。その後、CAE専門企業に移り、マーケティング活動全般、2008年Salesforce導入プロジェクトに関わる。マーケティングの可能性を追求すべく、2015年にBtoBマーケティング専門エージェンシーにて、Pardotなどの最新のマーケテイングオートメーションツールの導入や各種業界を支援。2017年5月より現職マックスヒルズのCMOとしてマーケティング活動から、会社の生産性向上などHR部門も統括。また、マーケティングデザインの設立にも携わり、中小企業における人材の育成にもつとめている。 Salesforceの導入事例として関連会社のマックスヒルズで掲載されました。詳しくはこちら
柴沼 潤
インサイドセールス・マーケティング担当

2019年のはじめに入社し、Salesforce のEinsteinAnalyticsを活用した分析業務に取り組ませていただいております。ダブルワークしており、フリークライマーとしての活動の傍ら業務に取り組んでおります。マーケティングデザインでは私が取り組んできた分析業務の活用事例を紹介させていただくことで、営業支援ツールの導入・活用に役立つ情報を提供していきたいと考えております。機会があれば私自身の勤務の様子をご紹介させていただくかもしれません。ダブルワーク・テレワークといった勤務スタイルがどのように確立されているかなど、興味がある方々にとって有益な情報を発信できるように頑張ります。