執筆者:原 友香
ユーザの動きを動画で確認し、問い合わせフォームを改善しよう
「Hotjar」というサイト分析ツールをご存知でしょうか?
サイト訪問者のページ内の動きを、動画やヒートマップで確認できるのです。
さらに、Hotjarのすごいところは、無料でも使えるということ!
今回は、「ファネル機能」(Funnels)に注目して、例をみながらフォームを改善しましょう。
前回のブログをご覧になっていない方は、先に第1弾からご覧になることをお薦めします。
☚無料で使える「Hotjar」が熱い!Webページでのユーザの動きを可視化
- 【復習】この機能は使える!Funnels編
- 【例】「問い合わせフォーム」のコンバージョンを上げるには?
- 【分析ポイント①】導線の傾向を確認
- 【分析ポイント②】ユーザ目線になる
- Hotjar活用のまとめ
【復習】この機能は使える!Funnels編
前回、 Hotjarで提供される主な機能は8種類であると紹介をしました。
【第一弾】無料で使える「Hotjar」が熱い!Webページでのユーザの動きを可視化
今回は「Funnels」機能を使いながら、実例を踏まえて分析していきましょう。
「Funnels」機能の特徴は、離脱するページと割合、さらにその該当者の「動画」を見る事ができる事!!
なぜ問い合わせページまで来て、実際の問い合わせに繋がらないのだろうか…
といったグレーゾーンを「実際に画面で見る」ことができるのは、Webサイトの改善にかなり有力な情報ですね!
Hotjarの画面は、英語になりますが、日本語にする裏技があります。
Chromeのブラウザをご利用であるならば、右クリック「日本語に翻訳(T)」を活用すれば、
下記のような画面になりますので試してみてはいかがでしょうか。
(一部、自動翻訳の問題で変わった日本語の言い回しがまざりますが、システム画面的には、特に大きな問題はなく利用できるかと思います。)
【例】「問い合わせフォーム」のコンバージョンを上げるには?
サイトに、「問い合わせフォーム」を設置している方は多いと思います。
こちらはサンプル例ですが、下記のグラフをご覧ください。
今回、注目したいのは「離脱率100%」の部分です。
これは、「お問い合わせフォーム」の画面には辿り着いているが、実際に「問い合わせ」をすることを誰もしなかった。
という事実になります。
なぜ、そのようなことが起こっているのか、実際にそのタイミングで離脱したユーザの動きを画面で見て分析してみましょう。
離脱率100%となっている、STEP3の「watch」ボタンを押下し、動画を確認することが出来ます。
【分析ポイント①】導線の傾向を確認
どのように離脱したのか、導線の傾向を、該当する動画を見て確認しましょう。
今回の例では、下記のような離脱の導線傾向があることが分かりました。
◆動画を参考
導線例:ブログ数件閲覧⇒問い合わせ⇒サービス紹介⇒ブログ数件閲覧⇒離脱
①「お問い合わせのカテゴリをお選び下さい。*必須」など、「選択してください」の途中でとまる傾向がある。
②記載内容や選択に迷い、別メニュー(サービス紹介など)等に移動し、そのまま離脱

【分析ポイント②】ユーザ目線になる
ここで考えなくてはならないのが、なぜ【分析ポイント①】のような導線で、離れてしまったのかです。
その原因を完全に把握することは出来ませんが、導線を参考にしながら、ユーザの心理を想像力を使って推測していく必要があります。
今回の例をとって考えていきましょう。
【問い合わせフォーム離脱の傾向より】
- ①選択を一度迷うと、再検討の時間を与えてしまう為、問い合わせ自体をやめてしまうのではないか?
- ②選択肢の内容が難しいと、ユーザが離れていくのではないか?
- 問い合わせて質問をしても、返答も難しく、自分には理解出来ないかもしれないと不安になりますね。
【改善の方向性】
よりシンプルに、問い合わせられる様、敷居を低くしてはどうか?
★問い合わせを記載する人のイメージ
ぼんやりと課題意識をもった人のが多いと仮定
★どう問い合わせさせるか
必要最低限のユーザ情報と、問合わせ内容を記載で送信へ
①初めて問い合わせする場合に迷う項目を置かず、項目を出来る限り「削る」
②文章表現を、誰にでもわかりやすく敷居を下げる:(例)専門用語や英語の略語を多用しない
③プルダウン選択ではなく、ぱっと選びやすいラジオボタン式へ変更
今回は、改善案①を採用し、フォームを下記のように改善しました。
見た目もスッキリし、短時間でフォームを埋められるようになりましたね。
Hotjar活用のまとめ
Hotjar編、第2弾、如何でしたでしょうか。
フォームはWebサイトの重要な要素であり、コンバージョンを上げる為、Hotjarをぜひご活用下さい。
業務内容やクライアントがそれぞれ違いますので、これといった正解はないと思っております。
ただ、サイトがどう見られているのか、どうやったら良くなるのかは、PDCAを素早く回し、
試行錯誤しながら改善をしていきましょう!!
Hotjarは無料で使えるツールですので、試してみても損はありません。Webサイトのマーケティングや分析に、ぜひご活用下さい。
【次回のブログ】
次回は、無料プランでHotjarを使い続けるコツの1つ、「レコーディングの削除機能」ついて紹介します。
それでは次回もお楽しみに!
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☚無料で使える「Hotjar」を活用しよう!無料プランで使い続けるには?