執筆者:原 友香
データ入力を嫌う営業側 VS データ管理し分析したいシステム側
2018年10月22日に大阪で開催された
Salesforce Lightningのイベントをリポートします!
今回は第2弾です。 Lightningの機能のなかで、これは使い勝手が良さそう!という
部分を抜粋して紹介していきます。
※前回までの関連ブログをご覧になっていない方はそちらを先にご覧頂くと、より理解が深まります。
参考:【速報】Salesforce Lightning Now Tour Japanのイベントに参加しました!
- Lightning(ライトニング)とは?
- Lightingでは営業側とのギャップを埋めるよう意識
- 注目機能①KANBANビュー
- 注目機能②ダイアラー(Dialer)
- 日本未対応のダイアラーが代替えできるテクノロジーとは
Lightning(ライトニング)とは?
当日のイベントの導入部分は、まず新しいライトニングの説明から。
クラッシックとは違い、大筋の方向性としては、
「生産性を意識して設計されたエクスペリエンスといったところがメインです」という風に説明がありました。
【出典】イベント配布資料:LNT FY19Q3 Sales Admins_JAより抜粋
Lightingでは営業側とのギャップを埋めるよう意識
Salesforceには、下記のような認識をもっているそうです。
営業担当者は、システムをあまり開きたくないというのが本音ではないか?前提として、手間となるデータ入力に抵抗を感じているはず。
その上で、営業側が主として利用する、「メール・カレンダー」の機能をより、よりシームレスに、そのままシステムのデータとしてもつかが大切になってくるという考えだそうです。
下記は、ユーザ側から好評を頂いているものをメインに紹介してくれました。
①KANBANビュー(※ライトニング限定)
任意のプロセスをフェーズごとに表示、ドラック&ドロップで移動が可能
【出典】イベント配布資料:LNT FY19Q3 Sales Admins_JAより抜粋
②Lightningダイアラー機能(※ライトニング限定:2018/11/9時点では、米国とカナダへの発信電話のみがサポート)
ライトニングから直接コール、それを自動活動ログによりセールスプロセスを合理化
※後半部分に、日本未対応のダイアラーを使う方法を記載しました。
【出典】イベント配布資料:LNT FY19Q3 Sales Admins_JAより抜粋
③拡張メールによる効率の向上
Salesforceからのメールは、Salesforceのアドレス表記で送られ、スパム扱いにされてしまうケースがありました。
ライトニングからの変化としては、Salesforceから、例えばGmailから送る体での送信が可能となり、上記のようなケースはなくなるという想定です。
Gmail側にもSalesforce側にも履歴が残ります。ポイントは、Salesforce側で【未開封】か【開封済】かどうかが分かることです。
また、クロームをご利用であるならば、拡張機能(Salesforce Lightning for Gmail)を活用するのもオススメです。
今後は、AIの活用という面で、メールのデータがシステム上に蓄積していくことが大切になってくるようですね。
④カレンダー機能
・ドロップ&ドラックで変更が出来るようになり、繰り返し予定も反映可
・カレンダー上で同僚のスケジュールも確認可能
例として説明があったのは、商談等のデータが蓄積されることにより、
「価格〇〇%UPしても買ってくれる購買層がある」といった予想分析のようなものを提案してるようになる、との説明がありました。
一度ヘルプサイトでも確認しましたが、Einstein・商談インサイトの「案件予測」がこれに該当するかと思います。
案件予測
” 最近の活動や既存の商談データに基づいて予測を表示します。たとえば、商談成立の可能性が高いかどうか、時間をかけても商談を成立できないと考えられるかどうかなどです。”
抜粋:https://dreamevent.secure.force.com/articleView?id=einstein_sales_opportunity_insights.htm&type=5
つまりそれは、今までデータを見てマーケティング担当者がやっていた分析を、アインシュタインがやってくれるということですね。
注目機能①KANBANビュー
ライトニングで今回注目したいのは商談における「KANBANビュー」の機能です。
これは、ライトニング限定の機能になります。
上部のバーでは、任意のプロセスをフェーズごとに表示することが出来ます。
その中で、各商談をドラック&ドロップで移動することが可能です。それに合わせて、各フェーズの合計金額も変化します。
一覧のレコード表示より、「パっと見てどのフェーズに何の商談があるか」がわかりやすくなりました。
サンプル画面ですが、どうやって画面で表示されるかを動画にしたのでご参考下さい。
また、SalesforceのヘルプサイトでもKANBANビュー設定の解説がありましたのでそちらも合わせて参考になればと思います。
参考サイト:https://help.salesforce.com/articleView?id=kanban.htm
注目機能②ダイアラー(Dialer)
ライトニングから直接コールをかけれるという機能が、ダイアラー(Dialer)になります。こちらもライトニング限定です。
ただし、Salesforce Summer '18 リリースノートによると「現時点では、米国とカナダへの発信電話のみがサポートされています。」となっており、残念ながら日本はサポート外となっています。(2018/11/9時点)
しかし、方法は存在します。サポート外の日本でも、ライトニングから電話をかけることは可能です!
日本未対応のダイアラーが代替えできるテクノロジーとは
弊社では「DialPad」という電話システムを利用しており、ライトニング連携することによって、
電話を直接かけることを実現しました。DialPadとライトニングの連携に関しては、詳しくはこちらをご参考下さい。
下記の写真は、ダイアラー機能で電話をかけるのはどんな感じなのか、のイメージです。
このように、Salesforceリード画面から直接電話をかけることが出来ます。
パソコン画面あるいは、出先などでスマホ・タブレット画面から電話をすることによって、いつかけたのか、といった履歴が自動で残るのも便利です。
以上がSalesforceライトニングの第2弾でした。如何でしたでしょうか。
クラシックのバージョンを長年利用していた場合、独自カスタムを多く作り込んでしまって、今からライトニングに変更するのは億劫だ…という方も多いと思います。
一度、ライトニングのメリットや機能にも目を向けて前向きに検討して頂ければと思います。
それでは次回もお楽しみに!