執筆者:原 友香
動的なグラフ分析が出来る、ダッシュボードの作成方法を紹介
AI分析が出来る、Salesforceの機能「Einstein Analytics」
(アインシュタイン・アナリティクス)
ダッシュボードでは、動的なグラフ分析が可能です。
事例にあわせてどのように作成するのかをご紹介していきます!
【復習】Einstein Analyticsとは?
Einstein Analyticsとは、AI(人工知能)を搭載し高度な分析が可能となった、Salesforceで注目のAI分析機能です!
関連会社マックスヒルズの実際のデータを使用して、Einstein Analyticsでダッシュボードを作成しました。
事例にあわせて、どのように作成するのかをご紹介していきます!
今回のブログを読み進めるにあたり、導入編として、下記のブログを先に確認しておくことをオススメします。
下記が、関連会社マックスヒルズで作成したダッシュボードになります。
分析を掘り下げられる動的な動きが分かりやすいように、パソコン画面を撮影しました!(データ保護の為、モザイク加工有)
【ダッシュボード例(動画)】
【ダッシュボードレイアウト構成】(左上順)
- 日付フィルター
- 取引先フィルター
- 業種切り替えスイッチ
- 粗利額の年月推移
- 商談所有者
- LTV(顧客生涯価値)のスコア推移
- 商談詳細表
マックスヒルズと弊社は、関連会社です。弊社マーケティングデザインの代表である廣見は
関連会社マックスヒルズの第一カンパニー、カンパニー長でもあります。
簡単ではありますが、2社を紹介しますと、マックスヒルズは主にスポーツクラブ向けの集客支援を行う広告代理店で、
マーケティングデザインは、主に中小企業向けのマーケティングパートナー(相談役)といった位置づけになります。
◆マーケティングデザイン会社概要:https://www.mk-design.co.jp/company
◆株式会社マックスヒルズ:https://www.goodsalespromotion.jp/
ダッシュボード作成手順・注意点
ダッシュボードの作成のおおまかな作成手順はこちらになります。
【作成手順】
- 元となる「データセット」作成
- データセットから、「ダッシュボード」を作成
- データアップデートの「スケジュール」設定 ※次回以降のブログで紹介します!
また、前提的な注意事項がこちらです。作り始める前に、認識をあわせておきましょう。
【作成時の注意点 ①】
👉ダッシュボードは、基本的に「同一のデータセット」で行う必要がある
異なるデータセットを利用して、各種グラフや表をダッシュボード内で作成すると、ドリルダウン(深掘り分析)した際に、 紐づけ連動がされない為です。
【作成時の注意点 ②】
👉CSVデータのインポートによるデータセット作成より、オブジェクトでの紐づけを推奨
データ列の追加する際、位置関係によっては、うまく表示されない場合があるそうです。
【作成時の注意点 ③】
👉EinsteinAnalyticsに慣れていない場合は、まずはデモ環境でテスト作成してみる
組織のデータによっては、表示が変わってくる可能性もあります。データフローやデータセットを一度も作成したことがない場合は、いきなり本番データでダッシュボード作成は難易度が高いので、オススメしません。
下記のデモ環境をぜひ試してみて下さい!
EinsteinAnalyticsデモ環境・登録ログイン画面はこちら
https://developer.salesforce.com/promotions/orgs/analytics-de
手順①データセット作成する
まず、ダッシュボードを作成する為に、データセットを1個作成します。
注意点でも説明しましたが、ダッシュボード1個に対して、データセットも1個です。
同一ダッシュボード内では、同じデータセットを必ず選択するようにして下さい。
データセットの基本的な作成方法については、こちらのSalesforce公式のトレイル参考下さい。
【データセットの作成はこちら】Analytics データインテグレーションの基本
https://trailhead.salesforce.com/ja/content/learn/modules/wave_enable_data_integration_basics
データセット名は任意ですので、好きな名前をつけましょう。
下記は、データセット作成の際の、オブジェクト項目の参考例です。もちろん、組織形態にあわせて他の項目を追加しても構いません。
【設定画面】
【商談】(※起点オブジェクトとする)
作成日、商談名、請求日、金額、粗利額、商談分類、媒体1、媒体2、取引先 ID、所有者 ID、取引先責任者
※補足
マックスヒルズでは独自で下記のような項目を追加しています。
商談分類(新規案件、継続案件)、媒体1(WEB、マス媒体、紙媒体 etc)、媒体2(販促物、紹介キャンペーン etc)
【Account】
作成日、取引先 ID、取引先名、業種、粗利率、累積売上、累積利益、都道府県(請求先)
~LTV(顧客生涯価値)関連~
※下記は、LTV分析の為にマックスヒルズでは独自で作成した項目になります。
LTV_[最新]年度、顧客の継続期間、20XX年度_全商談回数(直近5年分)
[最新]年度_平均注文額、[最新]年度_成立フラグ件数、[最新]年度_購入頻度、[最新]年度商談金額
氏名、役職 ユーザID
【Contact】
氏名、役職区分 取引先責任者 ID
手順②ダッシュボードを作成する
1.はじめに、「作成」からダッシュボードを選択します。
2.空白のダッシュボードを選択、名前は好きなものをつけましょう。
3.上部の検索Windowの作成方法については、動画で再現しましたので、ご参照下さい。(データ保護の為、モザイク加工有)
【作成方法を動画で確認】
①日付フィルター
②取引先フィルター
③業種切り替えスイッチ
4.他のグラフに関しては、下記のトレイルを参考にしながら作成をすすめましょう。
【ダッシュボード作成の基礎はこちら】Analytics ダッシュボードの作成の基本
https://trailhead.salesforce.com/ja/content/learn/modules/wave_dashboard_designer_basics
④粗利額の年月推移
右端のバーから「グラフ」を選択し、「ドラッグ&ドロップ」し、「縦棒」形式でグラフを作成
⑤商談所有者
右端のバーから「グラフ」を選択し、「ドラッグ&ドロップ」し、「ツリーマップ」形式でグラフを作成
⑥LTV(顧客生涯価値)のスコア推移
右端のバーから「グラフ」を選択し、「ドラッグ&ドロップ」し、「コンボ」形式でグラフを作成
⑦商談詳細表
右端のバーから「テーブル」を選択し、「ドラッグ&ドロップ」し、表を作成
【補足】タイトルをつける
右端のバーから「テキスト」を選択し、「ドラッグ&ドロップ」し、タイトルを作成
今回の「【Einstein Analytics】でダッシュボードを作成しよう!」、如何でしたでしょうか?
深掘り分析が出来る動的なダッシュボードは、Einstein Analyticsの大きな特徴です!
ダッシュボードの作成は、EinsteinAnalyticsのデータセット、グラフの作成に慣れていないと少し難しいところがあるかもしれません。しかし、デモ環境やトレイルも整備されているので、
ぜひこれを機会に、EinsteinAnalyticsのダッシュボードを活用してみては如何でしょうか?
次回は、ダッシュボードのデータを最新に保つ、「スケジュール」機能について詳しく紹介します。
それでは次回のEinstein Analyticsシリーズもお楽しみに!
Einstein Analyticsの他の機能についても紹介しているので、よかったら他ブログもご参考下さい。
第1弾⇒AIで高度な分析結果を!Salesforceの機能「Einstein Analytics」とは?